以前の記事では、面接官としてよくないと思った日本人留学経験者の面接に関して紹介させていただきましが、今回はその全く正反対の、これは非常に良いなと思った日本人留学経験者の面接について5つのポイントをご紹介させていただきます。
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目次
【成功例】日本人留学経験者の就活生の面接:留学経験を過度にアピールするのではなくて、志望動機がしっかりしている。
自己PRを作りこむよりも、志望動機を作りこんだほうが印象はとても良くなります。
日本人留学経験者は、新卒なのに、中途採用者のような面接をしてしまうことがあります。
留学経験者のよくする失敗として志望動機が甘くて自己PRばかりがしっかりしているということがあります。
これではなかなか採用に結びついていきません。
理由としては、日本企業が新卒を採用する場合には、職歴がない分、将来性を見込んでの採用を行うケースが多いためです。
新卒採用と中途採用の決定的な違いは、中途採用者は即戦力採用で入社してすぐに活躍できることを望んで採用するのに対して新卒は「この会社に入って何がしたいか。将来はどのように活躍したいか」を見て採用を決定するということです。
自己PRよりも新卒の段階では志望動機の方がよほど大切になってきます。
中途採用者の場合であれば志望動機は実はそれほど問われません。
理由として、中途採用者はそれまでの経験を活かして会社の特定の部署に入社してすぐに実績を求めるのに対して新卒は長いスパンで見て最低3年はしっかりと育てようという意識で採用をするためです。
中途採用者の場合は新入社員研修のようなステップを踏んで、仕事を教えようということはまずありません。
でも、新卒の場合は、新入社員研修を手厚く行って、自社に特化した人材を育成しようと考えます。
様々な部署を回って会社内のことを覚えてからやっと希望の部署に配属されるということが新卒採用者の特徴です。
新卒採用を受けているのだから、自己PRに走るよりも、できれば志望動機をしっかり作りこんで、この会社でこんな仕事をして将来はこんな仕事をしてみたいんですという風に志望動機が主になるように面接を受けるようにしてみてくださいね。
【成功例】日本人留学経験者の就活生の面接:留学経験が志望企業のビジネスとマッチしている
留学経験をしっかりとアピールする上でかかせないものが志望企業とのマッチングです。
会社をしっかり調べていないとミスマッチを起こしてしまいますよね。
例えば海外留学経験を前面に押した自己PRをしているのになぜか、国内にしか事業所のない会社を受けてしまったりする方は結構いらっしゃいます。
グローバル展開をそもそもしていないのに、エントリーボタンを何となく押したら面接に通ったので面接に行く。
面接の経験を積んで本番に備えるために企業の面接を利用するのはとても良いことなのですが、あまりにも的外れな会社を受けてしまうと、まったく無意味な練習になってしまいます。
例えば、海外留学をしてきてTOEICで900点を獲得した経験もあり、語学堪能であるならば、将来海外展開を考えている企業を狙ったり、すでに日本人留経験者の学生を積極的に活かしたビジネスを行っている会社を受けるほうが合格率は当然高まります。
これまで学んできたことをいかによく相手に伝えるかどうかも大切なことなので、しっかりと志望する企業の求めている人材像をつかんでから面接に来ると印象が良くなります。
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【成功例】日本人留学経験者の就活生の面接:留学した理由がしっかりとしている。
「なぜ留学したのですか」という問いかけにはっきりと答えると印象が良いです。
意外かもしれませんが、「なぜ留学したのですか」という面接官の質問に即座に回答できない方が留学生の方がいらっしゃいます。
原因としては事前準備がしっかりできていないと、このように答えに詰まってしまいます。
なぜ留学したのかを考えたときに大きなことを考えてしまっているため、事前準備がうまくいっていない可能性が高いです。
なぜ留学したのかを企業に対して答えるときには、いままでの経験と企業の求めている人材像や企業理念にマッチした答えを用意していく必要があります。
事前準備ができていればすらすらと出るはずの言葉が、準備不足になると出てきません。
留学した理由としては、語学能力の習得のためだけではなく現地の人たちの文化に触れることで将来、社会人として活躍する際に役に立つ経験ができるのではないかと考えたためです。これまでの学生生活では自分たちと似たような環境の人たちと一緒にいるだけでしたが、海外留学をしたことで、自分とは全く異なる価値観の人材と御社ではグローバル展開をしており、入社後すぐに希望の英語を活かす部署には配属されなかったとしても、この感覚を活かして海外部署で活躍するチャンスがあれば一番に名乗りを上げたいと考えております。
このようにこれまでの留学経験の中から語学の習得だけではなく、様々な人の価値観を知って社会人生活を円滑に送ることが可能であるというアピールをすれば面接からの印象は良くなります。
語学の習得だけではなく将来社会人として生活していくうえで必要な他者尊重の精神を持っていると人事は判断するためです。
また本当に海外でのいきなり配属を狙っているのであれば、英語圏だけとは限りません。
実際に中国、ヨーロッパ、アメリカ、タイに海外子会社を展開している企業で採用活動を行っていた経験からすると必ず英語圏に配属されるとは限りません。
海外営業職に配属される前のステップとして海外営業を統括する国内の部署で、まずは様々な会社での取引の最終系を見てから海外に実施するパターンもあるため、語学能力はもちろんのこと、コミュニケーション能力の方が大切になってくることが多いです。
実際に面接で留学の理由を聞かれた例はこちら!
日立製作所|19年卒の留学生就活選考体験談|日本人留学経験者
コムテック|comtec|19年卒のボストンキャリアフォーラム就活選考体験談|ボスキャリ |日本人留学経験者
【成功例】日本人留学経験者の就活生の面接:海外留学経験があっても、日本が好きだと建前でも言っておく。
日本人留学経験者は、ぜひ日本のカルチャーの方が好きだということを全面的に面接官に伝えるようにしてみてください。
海外留学経験があったとしてもそれを前面に出してしまうと年配者の面接官は「うちの会社に馴染めるのだろうか」とかなり不安を覚えるものです。
理由としてはグローバル企業が増えてきたといっても、外国のカルチャーそのものに否定的な年配者の方はまだまだ多いためです。
日本の労働慣習などは確かに海外どころか世界中から批判されているのですが、もしも日本の考え方を否定するような受け答えをしてしまえば、面接官の印象は悪くなります。
「それならなぜ頑張って海外現地の就労権利を勝ち取って、そちらで永住権を獲得するつもりで働かないのだろうか」と思ってしまう面接官が出てきてしまうためです。
もちろん諸外国で日本人が永住権や就労権利を獲得することはとてもハードルが高いことは理解しています。
理屈ではなく感情面でこのような気分に面接官が陥ってしまうことがあります。
面接での目的は一緒に働きたいと思える人を探すことです。
面接官の感情を逆なでしてしまって面接に落ちてしまってはせっかくの留学経験が活かされないことになってしまいます。
面接官の機嫌を取るのではなく、一緒にこの会社の一員となって仕事をしていきたいと伝えるために、しっかりと面接官に対して日本のことも好きであるし、海外の経験も活かしたいと伝えるようにしてください。
日本がどうしてもあわない場合は海外での就活も考えてみましょう!
英語が話せない普通な私がシンガポールで海外就職(海外新卒)できた理由
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【成功例】日本人留学経験者の就活生の面接:最後に
内定をたくさん獲得しても入社できるのは1社だけです。
周りが内定を獲得していくさなかでなかなか内定につながらない状態はストレスが増えますが、自分に合った会社に納得して就職することのほうがよほど大切だということを忘れないようにしてください。
いま内定が獲得できていなくても、必ずあなたを必要とする会社はあります。
また好景気な就職環境なので内定することが容易い状況でもあるため、しっかりと就職先を吟味して就職活動を行うようにしてください。
面接に自信がない場合は先輩の就活生も使った就活サービスを利用して面接の練習を行なってください。
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