留学からそろそろ帰国するけれど、夏採用の企業ってどんな企業があるのかな。
留学から帰国してそろそろ就職活動を始めたいな・・・
そもそも就活は国内ではもう終わってしまっている同級生もいる。
4年生の夏から就職活動するのではもう遅いのかな。
不安になってしまいますよね。
その不安な気持ち、とてもよく理解できます。
でも、大丈夫。
私はこれまで約10年間人事として採用を行ってきましたが、特に夏採用だからといって不安になることも悲観することもありません。
今回は、帰国直前の日本人留学生の夏採用について徹底解説させていただきます。
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目次
- 1 留学生の就活は夏からが本番:人手不足時の新卒夏採用は穴場
- 2 留学生の就活は夏からが本番:好景気時と不景気時で夏採用の意味合いは大きく違う。
- 3 留学生の就活は夏からが本番:夏採用でも大企業の求人はある。
- 4 留学生の就活は夏からが本番:夏採用の場に出てくるベンチャー企業や中小企業もしっかりチェックして。
- 5 留学生の就活は夏からが本番:視野を広く持つ
- 6 留学生の就活は夏からが本番:夏採用2019年度に行う大手企業
- 7 留学生の就活は夏からが本番:夏採用企業のチェックの仕方
- 8 留学生の就活は夏からが本番:4年生の夏で留学経験者が内定が出ていないのはある意味、普通です。
- 9 留学生の就活は夏からが本番:大企業にするか、中小企業にするか、ベンチャー企業にするかで迷ったら。
留学生の就活は夏からが本番:人手不足時の新卒夏採用は穴場
人手不足時の夏採用は採用確率の高い穴場であるといえます。
理由としては、現在は新卒の採用難を企業が襲っており、夏になればもう内定を出さないと人員を補充するチャンスがなくなってきているためです。
まさにお尻に火が付いた状態となっている企業が多いため、採用される可能性が非常に高いです。
留学生の就活は夏からが本番:好景気時と不景気時で夏採用の意味合いは大きく違う。
好景気時で2018卒以降の採用であれば、企業の採用スタンスが不景気時とは大きく異なります。
リーマンショック時代であれば「夏採用になっても決まっていないのか。
景気も悪いけれど、仕事を選ばずに会社を受けることも大切だよ」という学生が悪いかのような雰囲気ですが、現在の就活は「こんな時期まで採用活動をしているのか。母集団形成もしっかりできていないダメ人事だな」という風に企業の採用担当者の能力のなさの方が会社の中では問題視されている状態です。
夏採用に臨んでいる企業の採用担当者は会社内で「あいつは人事業務で一番精神的なプレッシャーの軽い新卒採用すらしっかりできないダメ人事」というレッテルをはられないために必死に採用活動を行います。
現在の採用状況的には人事担当者には同情を禁じ得ないのですが、少なくとも4年生の夏場でも採用を行っている企業の人事は採用するのに必死であると考えるようにしてください。
別に4年生の夏に就活をいまからやっても全然遅くはありません。
むしろ採用担当者の心情的には「頼むから新卒よ来てくれ!」となっていると考えるようにしてください。
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留学生の就活は夏からが本番:夏採用でも大企業の求人はある。
毎年採用動向は変化するので明確にどの大手企業が夏採用をするのかは分かりません。
しかし、大手企業の新卒向けの求人は夏採用でも確実に存在します。
留学経験者はどうしても有名な大手企業にばかり目を向けてしまうので「いまから就活を始めても大手企業には内定できないし、留学自体をしなければよかったのかも」とネガティブに考えてしまう方もいらっしゃるかも知れませんが、基本的にそこまでネガティブになる必要性はありません。
理由としては、夏採用でも大手企業が現在では採用活動を行っているためです。
新卒採用時にはなんとなく名前が有名な会社を受けてしまいますが、中途採用になると有名な大手企業に入社するのはいわゆる「高学歴でしかも仕事が出来る人材」だけに限られてしまいます。
新卒の段階はある意味、大手企業に入れる可能性が一番高い状態ですし、聞いたこともないような会社ばかりで就活のモチベーションが落ちてしまうという精神状態に陥ってしまうかも知れません。
しかし、もしも既卒になって中途採用者扱いになったら「こんな聞いたこともない会社にも採用されないのか」というもっと大変な状態に陥ります。
そうならないように、聞いたことのない企業であっても業界内でのシェアや業績を調べて「世間的には有名でなくても給料が良く休みも多く、資本金も従業員もしっかりしている会社」に入れるように努力してみて下さい。
留学生の就活は夏からが本番:夏採用の場に出てくるベンチャー企業や中小企業もしっかりチェックして。
新卒の段階では誰もが知っている大企業に入社しようと必死になりますが、中小企業やベンチャー企業に目を向けることも大切です。
大企業の場合は年次による一律昇格などの措置を取りますが、中小企業やベンチャー企業の場合は年次による一律昇格ではなく「個人主義」の人事管理を行っている企業も数多くあるため、個人のスキルを活かした仕事が出来る可能性が高いです。
理由としては、そもそも論として大企業は入社する社員の人数が多すぎるため、社員一人一人に合わせたような細かい人事管理が苦手です。
また会社の中で下手をすれば創業期からずっと続いてきた社員の処遇などが脈々と受け継がれているため、若者が入ってもいきなり良い待遇を手にするということはほぼ起こらないと考えても差し支えないです。
反対に中小企業やベンチャー企業はある程度は年齢による処遇を行っていたとしても、それでは社員が離職してしまったり、やる気を失ってしまうということで特殊なインセンティブを用意したり社員定着のためのユニークな福利厚生を実現している会社も存在しています。
大企業の方が総じて勤続年数が長く、給与や福利厚生が良いということで志望する学生が多いのですが、入りたいと熱望する学生が多い企業ほど社員の定着には気を配らない傾向にあります。
いつでも募集をかければ人を採用できる、ということは裏を返せば人の定着に経営者が無頓着になってしまうということでもあるためです。
ベンチャー就職についてはこちらの記事もあわせてご覧ください。
ベンチャー企業への就職は失敗?ベンチャー企業で起こるトラブルとは
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留学生の就活は夏からが本番:視野を広く持つ
就職活動に関しては視野を広く持つことが大切です。
誰もが入りたいと選考を受ける上場企業は日本にはたった3,600社程度しかありません。
ここにばかり学生が毎年殺到しているので空前の人手不足にも関わらず夏になっても内定が決まっていない学生がいるということですね。
有名な大企業であってもその会社に入社してやってみたいことが何かを分かっていないと結局は早期離職をしてしまったりしかねません。
夏採用で大手企業の求人を見つけたからといって、まったく興味のない会社でも「とりあえず上場企業だし、親や周囲の友人にも自慢できるから内定を獲得したい」といった心理状態で仮に就職できたとしても本当に入社したいと望んでいる会社でなければ早期離職を引き起こしてしまいかねません。
夏採用で留学から帰ってきたばかりで焦ってしまう心境はよく理解できるのですが、時間がないからこそ真剣に冷静に考えるようにしてください。
周囲が内定を複数獲得していて、自分はこれから就活で大変な思いをしなくてはならないという状況では焦りが先行しがちですが、内定を何個獲得しても入社できる会社はたったの1社だけです。
しかも、その会社で定年する65歳を迎える日まで何十年と働いていくのです。
4年生の夏にもなって内定を獲得できているかどうか、周囲は有名な上場企業に入社を決めているのに自分はまだ内定すら獲得できていないからと焦る必要は全くありません。
自分が将来にわたって活躍できると思える会社から内定を獲得することを第一にするようにしてみてください。
留学生の就活は夏からが本番:夏採用2019年度に行う大手企業
2019年に夏採用を行う大手企業としては本田技研工業や読売新聞社、みずほ銀行などがあります。
名前も有名で非常に業績の良い大企業ですね。
また、通年で採用を実施している企業としてはユニクロで有名なファーストリテイリング社やソフトバンクなどもあります。
特にみずほ銀行のような銀行は新卒を大量に採用する傾向にあるため、しっかりと対策をすれば内定を獲得できる可能性があります。
2018年夏採用を行なった企業の就活体験記はこちら!
ソフトバンク|Softbank|19年卒の留学生就活選考体験談|日本人留学経験者
ファーストリテイリング|ユニクロ|UNIQLO|19年卒のボストンキャリアフォーラム 留学生就活選考体験談|ボスキャリ |日本人留学経験者
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留学生の就活は夏からが本番:夏採用企業のチェックの仕方
夏採用企業の選考スケジュールや、そもそも夏採用を行うかどうかといった情報はモレのないように確認しておくことが必要です。
過去に夏採用を行った企業については必ず新卒採用マイページに登録して、いつでも最新の情報を手に入れられるようにしてください。
また、不定期で採用を行っており今年も夏採用を行うか分からない企業についても、最新情報は新卒採用マイページに登録するか、採用HPを頻繁に確認することをおすすめします。
留学生の就活は夏からが本番:4年生の夏で留学経験者が内定が出ていないのはある意味、普通です。
4年生の夏で留学経験者が内定を獲得できていないのはある意味では当たり前ともいえます。
そもそも留学を3年生からスタートしてしっかりと勉強してから帰ってこようと考えたときには、どうしても4年生の6月あたりから就活を日本で始めることになるためです。
周囲で留学を経験していない学生が内定を獲得していても焦らないようにしてください。
そもそも就活は焦ってするものではなく「自分にマッチした会社を探すための活動」であり「いい企業に内定を獲得して、安心する」ためのものでは決してありません。
社会人となって社会に貢献してどのように成長していきたいかを意識して会社を選ぶようにしてくださいね。
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留学生の就活は夏からが本番:大企業にするか、中小企業にするか、ベンチャー企業にするかで迷ったら。
現在は人手不足も手伝って、4年生の夏から就活を行っても内定を獲得することは非常に容易な状況です。
大企業に就職するか、中小企業に就職するか、ベンチャー企業で就職するかについて迷ったら、会社訪問を行うなど自分の目で見て会社を確認するようにしてください。
留学生で海外から現地の情報をインターネットで取るしかなかった状況とは違って、帰国後は会社を見に行く時間的な余裕があります。
こうしたちょっとした時間を惜しんで入社後に後悔することのないように、現地で会社の様子をしっかりと確認するようにしてください。
特に中小企業やベンチャー企業は就職サイト以外では会社ホームページ以外で情報を取ることが難しいことは多いですが、留学生向けの就職支援を行っている会社では中小企業やベンチャー企業の詳細情報をしっかりとつかんでいるため情報を手に入れることが可能です。
情報が少ない場合には様々なサービスを活用して、積極的に情報を手に入れられるようにしてみましょう。
中小企業やベンチャー企業の方が、個人をしっかりと見て仕事を与える傾向にあるためやりがいがあると語る社会人の方も多いです。
どうしても新卒のときは大企業に目が行ってしまいますが、自分がどのような規模の会社に合っているかを新卒の段階でしっかりと精査しておけば、早期離職してしまったり、ミスマッチを起こさないで済む可能性が高くなります。
自分に合った1社に巡り合えることを祈っております。
夏採用を行なっている企業を探したい場合は先輩の就活生も使った就活サービスを利用して出来るだけ選択肢を増やしてください。
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