カメラメーカーとして就活生にもお馴染みの「富士フイルム」は、日本を代表する大企業ですが、カメラ事業だけでなく化粧品や医療機器といったヘルスケア事業も手掛けていることはご存知ですか?
そこで、今回は就活中なら知っておきたい富士フイルムの事業内容を始めとした基本的な情報や魅力、実際に入社するための就活対策などについて分かりやすく解説していきます。
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必見!富士フイルムの就活情報
大手企業の富士フイルムに就職したいという就活生は多いですが、実際に採用試験を受けるためには企業研究が何よりも重要です。
まずは、エントリーシートや面接での答え方が企業の方針とずれたものにならないよう、富士フイルムの基本情報と社風などの魅力をしっかりと理解しておきましょう。
就活中なら知っておきたい!富士フイルムの基本情報
まず始めに、細かいことになりますがよく間違えられる点として、社名があります。
というのも、通常フィルムと書く場合は小さいイを用いて「フィルム」と記載しますが、富士フイルムの場合は大きいイを用いて「富士フイルム」と記載します。
同じくカメラメーカのキヤノンを同じですね。
志望する会社の社名を間違えるはあってはならにことですので、エントリーシートなどを記載する際は注意しておきましょう。
そんな富士フイルムは富士フイルムホールディングス株式会社のグループ会社であり、1948年からカメラ事業に携わっています。
一世を風靡した使い捨てカメラを始め、時代と技術の進歩に合わせて現在はデジタルカメラやミラーレス一眼カメラなども販売しており、レンズメーカーとしての側面も合わせもっています。
2005年ごろからは写真フィルム事業を縮小させ、今まで培ってきた技術を応用させた液晶ディスプレイや、レントゲン写真などの画像や医療機器などの医療分野へ進出しています。
特に最近では、医師不足が深刻な問題となっており、特に高齢化が進んでいる僻地と呼ばれる地方には医師や医療施設も十分ではありません。
そこで、富士フイルムでは現地に病院がなくても遠くにいる患者さんの検査データや画像情報を病院にいる医師に遠隔操作で診断してもらい、適切な治療につなげることができるようなヘルスケアITソリューション事業にも力を入れています。
また、2008年頃からはアスタキサンチンと呼ばれる成分を用いた化粧品の販売を開始し、化粧品事業にも本格的に参入しています。
始まりはカメラなどのフイルム事業でしたが、時代や技術の進歩、消費者のニーズに合わせて事業を拡大してきた点が特徴だと言えます。
就活中なら知っておきたい!富士フィルムの社風や魅力
既存の事業に縛られることなく、常に新しい分野に進出を続けて進化している富士フイルムには、向上心を持って働いている人が多い印象があります。
会社としても「何でもナンバーワンを目指す」という精神を大切にしているため、働く社員達も製品のフルラインナップでのナンバーワンを目指して真面目に答えを追求する姿勢があるようです。
会社全体として真面目な風土があり、コンプライアンスの遵守も徹底しています。
また、5000人近い従業員を抱える大企業なだけあり、福利厚生や教育制度もしっかり整っており、個人を育てる環境が整備されています。
一方で、富士フイルム株式会社自体は持株会社体制への移行に伴い新設された会社ですが、もともとの母体は歴史ある会社であるため、縦社会や年功序列などの体制は抜けきっていないという面もあります。
必見!富士フイルムに入社するための就活対策
富士フイルムの基本的な情報や魅力などについて掴めましたが、実際に富士フイルムの採用試験に臨むには、「どんな人が採用されるのか?」「富士フイルムの強みは何か」といったことも理解しておく必要があります。
というのも、たとえどんなに素晴らしい志望動機を用意しても、会社の意向や方針とずれていては意味がないからです。
そこで、ここでは富士フイルムが求める人物像と事業内容を主軸とした他社との差別化ポイントについてご紹介します。
就活対策①富士フィルムが求める人物像
前述した富士フイルムの社風にも当てはまりますが、常にナンバーワンを目指して成長を続けている富士フイルムでは「向上心がある人」を求めています。
また、2020年度版の新卒採用ホームページでは「踏み出せ、道を拓け」というテーマを掲げていますが、このテーマには「社員一人一人が熱い思いを持って、より良い世界を作るために挑戦し続けてほしい」「失敗を恐れずに、自ら問題意識と当事者意識を持って活躍してほしい」という思いが込められているようです。
また、実際に働いている社員の多くは、富士フイルムの魅力は「人」であると答えています。
つまり、それだけ、採用試験においてはスキルや学歴などよりも「人」を見ているとも言えるでしょう。
したがって、しっかりと求められる人物像を理解した上で、自分だったらどのように富士フイルムで活躍できるのかということをイメージしてみても良いかもしれません。
就活対策②富士フィルムと他社の違い
富士フイルムと同じ業界の競合他社と言えば、キヤノンやニコンといった会社が有名ですが、そういった他社と比べて富士フイルムの強みは何なのでしょうか?
例えば、ニコンであれば「カメラの技術をとことん突き詰めている」、キヤノンであれば「IoT化やAIの流れに乗った事業展開を行っている」といった特徴があります。
富士フイルムの強みは、根幹であるカメラ事業を残しながらもカメラの技術を応用したヘルスケア事業を拡大し、着実に売上を伸ばしている点です。
実際に、ヘルスケア事業の売上はカメラ事業の3倍に達しており、市場動向としても今後伸びていく可能性が大きいため、成長する余地のある事業を有していることは大きな強みであると言えます。
何よりも、ヘルスケア事業にまで参入できるほどの高い技術力があり、根幹であるカメラ事業に縛られずに幅広い分野でナンバーワンを狙おうとする向上心こそ、富士フイルムの強みかもしれません。
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悔いのない就活にするために~富士フィルム入社を目指して~
最後に、富士フイルムへの入社を目指して一番の基本である採用情報を確認をしておきましょう。
ついつい企業研究や業界研究に熱中しすぎて基本を疎かにしていまいがちですが、ホームページに記載されている採用情報には、初任給や手当、昇給など入社後に重要になってくる情報も記載されています。
入社してから「想定していた労働条件と違う!」ということにならないよう、採用情報をしっかりと確認しておきましょう。
また、富士フイルムへの入社をより具体的にイメージするために、OB訪問やインターンシップといった機会の活用もおすすめなので、ご紹介します。
就活中にやっておきたいこと①採用情報の確認
以下、富士フイルムの2020年度新卒採用ホームページを参考に採用情報をまとめています。
給与 | 学部卒 235,000円 修士了 263,600円 博士了 288,300円 |
諸手当 | 世帯手当、早出残業手当、休日出勤手当、転勤別居手当、交通費補助手当、新幹線通勤補助手当、帰宅交通費 他 |
昇給/賞与 | 昇給:年1回(6月) 賞与:年2回(7月、12月) |
休日・休暇 | 完全週休2日、夏休み・年末年始など年間休日123日(本社)、 年次有給休暇、ストック休暇、慰労休暇、看護休暇、介護休暇、特別休暇(結婚・忌引など) |
保険・福利厚生 | 【保険】 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険【福利厚生】 確定給付企業年金、確定拠出年金、財形貯蓄、持株会、住宅融資、共済会、社宅、独身寮完備、契約保養所 など多数 |
研修制度・グローバル人材育成 | 【階層別プログラム】 新入社員研修、新入社員ステップ2研修、3年目成果発表会、課題形成力強化研修、新任役職者研修 など多数【海外留学制度】 海外の研究・教育機関へ留学する制度。 海外トップ大学、大学研究機関などへ留学実績あり。 |
採用人数 | 今年度予定 51~100名 |
7000人の社員を抱える大企業ですが、新入社員の採用人数は51~100名とそこまで多くはありません。
つまり、それだけ富士フイルムの社員は採用後に辞めることが少ないということも言えます。
充実した研修制度や福利厚生はもちろんですが、海外展開も行っている富士フイルムでは海外留学制度も導入しています。
会社に勤めながらステップアップのために海外の大学や大学院で学ぶチャンスを与えてもらえる点は、今後のキャリアプランを考える上でも大きなポイントと言えるでしょう。
このように、採用情報からは企業の特徴や自分のキャリアを想像するヒントがたくさん見出すことが可能です。
今一度しっかりとチェックしておきましょう。
就活中にやっておきたいこと②OB訪問・インターンシップ
インターネットや業界誌などから情報を集めて企業研究を行うことは非常に大切ですが、やはり実際に働く社員の人の話や仕事を体験できるインターンシップに勝るものはありません。
特にOB訪問では、面接で実際に聞かれたことや、先輩が富士フイルムを選んだ理由など、面接対策につながるリアルな話を聞くことが出来ます。
もちろん自分の不安や悩みを相談する機会としても活用できるため、非常におすすめです。
また、富士フイルムをではインターンシップも実施しています。
事務系と情報系に分かれており、特に事務系では情報科学を主軸とした新規取り組みを体験できる機会を提供しています。
こういった情報も新卒採用ホームページに掲載されているので、ぜひチェックしておきましょう。
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最後に
カメラメーカーとして有名な富士フイルムは、カメラ事業に捉われず、ヘルスケア事業など常に新しい領域に挑戦する向上心のある会社です。
そんな富士フイルムに就職するためにも、会社の強みや特徴、求められる人物像をしっかりと研究し、OB訪問などのチャンスを積極的に取り入れましょう。
そうした就活対策こそが、採用への近道であると言えるかもしれません。
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