留学経験があるから特に就活の準備はしなくても大丈夫かな。
だいたい海外に行っている間に就活の準備なんて無理だろう。
準備といっても何をしていいのかわからない。
不安になりますよね。
その不安な気持ち、とてもよく理解できます。
でも、大丈夫です。
私はこれまで約10年間、留学生の新卒採用に関わってきました。
留学生が就活に備えてしておくべき準備について、今回は徹底解説させていただきます。
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目次
日本人留学生の就活準備:自己分析を徹底的に行おう!
留学生は自己分析を徹底的に行うようにしましょう。
留学先では日本と違った時間の流れ方の中で過ごすことも多くなるため、必然的に自分自身を見直す時間も確保できます。
色々な国の人の考え方に触れる機会もあるため、自己分析を行うのには非常に良い環境といえますね。
自己分析のコツとしては、最初の段階では企業が求めているものを考えるのではなく自由に自分のやりたいことや、挑戦してみたい仕事に対して自分自身でなぜを繰り返すことです。
仮に製造業に就職したい場合はなぜ自分は製造業に就職したいのかなどを繰り返し考えると良いです。
自由に自己分析をしてみてから、志望企業に合わせた自己分析を行えばより効果が上がります。
自己分析がしっかりと出来ていて、就活でうまくいった事例はこちら!
留学生のための自己分析に関する記事はこちら
【就活必勝法】留学経験者が語る!必勝の自己分析パターンとは?
日本人留学生の就活準備:企業が新卒の学生に求めているものは「主体性」
企業が新卒の学生に求めているものとして、「学生の主体性」や「仕事に対するモチベーションを維持できるか」どうかが問われています。
自己分析をして「留学先では様々な国籍の人たちと交流した」経験を活用して「主体的な行動ができる」という風にアピールするのも有効な手段となります。
人事の質問には基本的にすべてに対して意図が含まれています。
「あなたの強みはなんですか」という質問では「あなたはどんなときに力を発揮する人間なのですか」という意味があることが多いです。
面接では意味のない質問は基本的に来ません。
そうした「あなたの強みはなんですか」のような質問に即座に返答するために自己分析の徹底が欠かせません。
準備をしていないと答えるまでに時間がかかりすぎてしまったり、あるいは的外れな答えを返してしまうことで面接に落ちる可能性が高くなってしまいます。
まずは自由な発想で自己分析を行ってから、企業が求めている人物像に合わせた自己分析を行うようにしてみて下さいね。
日本人留学生の就活準備:OB訪問は絶対に活用しておこう!
海外留学生ほどOB訪問はしっかりと行うようにしておきましょう。
大学2年生だからといって気後れする必要もありませんし、過度に気を遣う必要もありません。
海外留学経験者以外が行うOB訪問は簡素に終わることが多いですが、留学経験者同士の結びつきはとても強いです。
理由としては、留学経験という貴重な体験をした者同士なので共通の体験があるためです。
また、それだけではなく留学経験者がOBにいる会社は、留学経験者を積極的に採用していることの証明でもあります。
OB訪問で大学のOBが志望企業に在籍しているかどうかをまずはしっかりと確認するようにしてください。
OB訪問の方法としては大学の就職課などに先輩がどの企業に就職したのかなどのデータを残していることも多いので就職課がある場合には相談してみて下さい。
キャリアフォーラムなどに積極的に参加するという方法も有効な手段の一つですね。
ボストンキャリアフォーラムが一番有名です!
citi|19年卒のボストンキャリアフォーラム留学生就活選考体験談|ボスキャリ |日本人海外経験者
みずほフィナンシャルグループ|19年卒のボストンキャリアフォーラム留学生就活選考体験談|ボスキャリ|日本人海外経験者
楽天|19年卒のボストンキャリアフォーラム留学生就活選考体験談|ボスキャリ |日本人海外経験者
その他キャリアフォーラムについては以下の記事もあわせてご覧ください。
【就活必勝法】東京サマーキャリアフォーラム(Tokyo Summer Career Forum)で内定をもらう必勝法
【就活必勝法】経団連グローバルキャリアミーティングで内定をもらう必勝法
【内定者経験談】ボストンキャリアフォーラム(ボスキャリ)(Boston-Career-forum)2018
日本人留学生の就活準備:OB訪問の最大のメリットは本音を聞けるところ
会社の本当の実態を知るためにはOB訪問をして社員の愚痴や本音を聞くようにしてください。
間違っても人事担当者に話を聞くようにしないでください。
こんな話をしてしまうと少し問題があるかも知れませんが、人事担当者は基本的に会社側の社員であり、企業の中では「社員の敵」として活躍しています。
問題のある従業員を解雇したり、会社に不平不満を持っている反乱分子的な社員や過度に労働組合活動に傾倒する社員を会社から排除するといった役割ですね。
従って人事担当者が会社の悪い部分を話すことはまずあり得ません。
OB訪問では基本的に人事部の社員以外の声を聞くようにしてくださいね。
人事部の社員は会社側の人間である以上、会社の素晴らしい部分しか語ることはできません。
OB訪問の段階で20歳に達している場合はお酒などを飲んで、ぶっちゃけ話を聞いてしまったほうがいいです。
会社で働いている社員の生の声を聞いて、それでも「本当にこの会社に入りたいのか」などをしっかりと確認するようにしてくださいね。
愚痴の中に本音が出てくるケースが多いので、留学に出る前に絶対にOB訪問は行うようにしてくださいね。
OB・OG訪問にオススメのサービスはビズリーチ・キャンパスです。銀行や商社、外資系企業など人気企業のOB・OGと会うことができます。留学前にぜひ登録してみてくださいね。
OB訪問がうまくいった例はこちら!
アクセンチュア|Accenture|19年卒の留学生就活選考体験談|日本人海外経験者
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日本人留学生の就活準備:人気のある外資系コンサルティング企業には早めに対策を行う
海外留学生が志望する中でも認知度が高く志望する学生の多い外資系コンサルティング企業には出発前からESなどを見て対策を立てるようにしましょう。
国内でなくて海外留学先でも対策をすることは可能ではありますが、出来るだけ国内にいるうちに対策を行うようにしてください。
いざ海外留学に出れば就活に時間を割くことは難しいため、早め早めの対策が大切です。
McKinsey & Company マッキンゼー|19年卒の留学生就活選考体験談|日本人海外経験者
ATカーニー|A.T. Kearney|20年卒の留学生就活選考体験談|日本人海外経験者
日本人留学生の就活準備:留学経験の中でも企業が一番注目しているのは困難に打ち勝った経験
留学経験の中でも企業が一番注目しているのは「困難に打ち勝った経験」です。
海外留学では語学能力の習得のためや海外の生活を知りたいと考えて留学する人が多いですが、企業が求めているものを知れば就活で有利に働きます。
企業は語学能力を特別視しているではなく、むしろ留学の動機といった根幹的な部分に企業は興味を示しており、高く評価する傾向にあります。
「他の学生たちは国内で4年間を過ごすことを選んだのに、なぜわざわざ海外に行ったのだろう」という部分に興味があるということですね。
また、企業では毎日仕事をしていく中で厳しい状況に陥ることも多いため、「多少、しんどくても会社を辞めたりしないでほしい」という期待も新卒には寄せています。
新卒離職率という言葉があるように新卒が辞める会社はそれだけ世間から評判が悪くなってしまうためです。
留学を経験した中で「外国で周囲に知り合いはおろか日本人も少ない環境の中で、様々なことに挑戦した」というだけでもアピールポイントになります。
日本人留学生の就活準備:語学能力のアピールはあと、先に留学経験を話す
海外留学を行った場合に自己PRに「TOEIC800点」を取得しましたといったアピールを最初にするのではなく、「海外留学先で様々な困難を経験したけれど、最後までやり抜いてこの面接の場に来ました」という風にアピールするようにしてみて下さい。
先に語学能力を主張するよりも効果的なアピールになります。
理由としては海外留学を経験した学生のほとんどが「語学能力」を先にアピールするためです。
差別化する意味でも先に留学経験の中で得た語学能力以外の経験を話すようにしてみて下さい。
自己PRをしてくださいと言われた場合に
「私はこれまで語学留学を行い、留学先で初めて海外で1人で生活するという経験をしました。異文化であり、まったく日本の常識の通用しない外国人の方たちとの共同生活の中で、ともに勉強をしてプレゼンテーションの発表などを行いました。全く文化も言葉も違う仲間たちと1年以上生活を共にしたことで、様々な人たちと同じ目標に向かって物事を進める自信を得ることが出来ました。企業社会では様々な背景や考え方を持った諸先輩方や、取引先の方たちと仕事をすることになると思います。この経験を活かして、御社で仕事をできると考えております。また、語学能力も向上してTOEICは800点台を記録しました。」
このように先に経験を持ってくると企業の求めている人材像にうまくマッチングする可能性があります。
経験を話すのが先で、得た語学能力は添えるだけにするとより面接官からみると「この子はまだ社会に出ていないのにしっかりしているな」と面接官も評価する可能性が高いです。
企業が求めているものを、面接の場では意識して伝えるようにしてみて下さいね。
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日本人留学生の就活準備:自分のなりたい将来像を描いておこう
海外留学をするにあたっては将来のキャリアのことを意識することが大切です。
10年先の「将来は私はこのようにして社会で活躍したい」というビジョンを固めるようにしておきましょう。
理由としては、将来像を早い段階で描いておくことで留学先でのやるべきことが明確化して行動が起こせるためです。
もしも就活で苦労したくない場合は、留学前にOB訪問をしたり、インターンに出向いたりして「こういう風に働きたい」「こういう社会人になりたい」というイメージは持っておきましょう。
仮にOB訪問で「この会社で働きたい」と思えるような企業を見つけることができたら、その会社はどんな人材を求めているのかを知るようにしましょう。
そうすれば留学先で起こる物事をどのように解決すれば企業は評価するのかなどを意識して動くことができるのでアピール材料を作りやすいです。
日本人留学生の就活準備:就活の準備はしっかりしておこう!
就活の準備をしっかりとすることで、心おきなく留学できるようにしておきましょう。
就活のために留学をするわけではないとは思いますが、最終的には就職して社会人となって仕事をして、社会から評価されることも大切です。
準備をしっかりしているからこそ留学先でも思い切り勉強することができます。
就活のことに留学先で悩まなくて良いように、国内にいる間にできるだけ準備をするようにしてください。
仕事の基本は準備にあるという言葉もあるように、備えをしておくから安心して動くことができます。
留学経験があれば就活で有利になるだろうし、準備は必要ないと考えるのではなく、できることはすべてやっておくというスタンスが大切です。
自分自身が後悔しないように、留学先に旅立つ前に、国内でできることはすべてするようにしてください。
留学前にやっておくべき就活の準備について相談したい場合は先輩の就活生も使った就活サービスを利用して不安を解消してください。
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