留学では語学力はもちろん、異文化交流を通して得たコミュニケーション能力や、異国の地で困難を乗り越えるための問題解決能力など様々なスキルが身につきます。
これらのスキルは社会人になってからも活かせる重要なスキルですので、ぜひ就活の際にはESにしっかりと記入してアピールするようにしましょう。
そこで今回の記事では、これから就活を控えた留学経験者に向けて「留学経験をESに活かす方法」をお伝えします。
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就活時に留学経験をESで活かす方法10選
人によって、留学経験で得たものは異なります。
そこでここでは、10パターンの「留学経験を活かす方法」を紹介しますので、そのなかから最も自分に近いものを参考にして頂けたらと思います。
留学中どんなに素晴らしい経験をしていても、それを上手くアピールできなければ面接官には伝わりません。
より効果的に留学経験をアピールするためにも、今から紹介する方法を参考にESを作成してください。
就活時に留学経験をESで活かす方法:語学力以外の面もアピールする
まず1つ目の方法が、ESの自己PR欄では語学力以外の面もしっかりとアピールするということです。
留学をした時点で、基本的に採用担当者からは「語学は習得していて当たり前」ととらえられています。
そのためわざわざESの自己PR欄で、語学力のアピールをするのはナンセンスだと言えます。
語学力以外のアピールポイントでいうと、たとえば「異なる国の人との共同生活を通し、他者を尊重できるようになったこと」のようなコミュニケーション能力を習得した話を挙げると効果的です。
留学中は宗教や慣習が違う人々と生活をともにし、自分と相手との違いを受け入れることが必要です。
こういった留学中の異文化交流経験は、会社のような他人同士が協力しなければいけない場で大いに役立てられます。
ESの自己PR欄では、このような語学力以外の面も一緒に伝えるようにしましょう。
ESの自己PR欄で語学面以外の留学をうまくアピールしている例はこちら!
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就活時に留学経験をESで活かす方法:苦労を乗り越えたエピソードを用意する
どんなに留学を楽しく終えた人であっても、何か1つくらいは苦労した経験があるはず。
その苦労した時のエピソードと、苦労をどのように乗り越えたか、この2点をESに記入するようにしましょう。
特にこの「どのように苦労を乗り越えたか」を具体的に記入することは重要です。
具体例でいうと「現地で友達を作るためにその国の流行にアンテナを張り、積極的に会話で話題を提供するよう努力した。その結果、学校では人気がでて現地で友達がたくさんできた」といったような、困難とそれを克服した方法の2つをセットで伝えることは大切です。
困難だけでなく乗り越えた方法まで明確に伝えることで、採用担当者に「自分は問題に当たった時は自分の頭で解決できる人材だ」ということがアピールできます。
ESでうまく困難な経験をうまく乗り越えたエピソードを書いた例はこちら!
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就活時に留学経験をESで活かす方法:留学は特別なことではないということを理解する
まだまだ日本では留学経験者は少数派ですが、それでもやはり昔と比べて留学経験者の数は増えつつあります。
ですので、あまりにも留学したことそれ自体をアピールすると、少し薄っぺらく聞こえてしまうかもしれません。
ESで留学経験をアピールするのであれば、留学自体は今や普通だということを前提として書くことが重要です。有名企業に内定した留学経験者も留学の過度なアピールは避けたと言います。
留学したことや語学力が身についたことではなく、留学を通して自分がどう変わったのか、どんな面で成長したのかを具体的に記入するよう意識しましょう。
就活時に留学経験をESで活かす方法:スキルに特化したアピールは避ける
中途採用の転職現場であれば問題ないですが、新卒の就活の場合はあまりにもスキルに特化したアピールをするのは印象が良くありません。
働いた経験のない新卒がいくらスキルをアピールしたところで、ESを読む採用担当者からすればそれは大したスキルだとは思いません。
実務経験のない新卒がいくら自分のスキルを訴えかけたところで、それは学生のお遊びの延長線上でしかないのです。
むしろあまりにも自分のスキルをアピールすれば、逆に「社会をわかっていない偉そうな人」と悪印象を与えてしまう可能性さえあります。
新卒の就活の自己PRとして留学経験をアピールするのであれば、スキルではなくそこで得た人間的成長をアピールするようにしましょう。
就活時に留学経験をESで活かす方法:自己PRだけでなく志望動機もしっかり作る
留学経験をアピールしようとするとどうしても自己PRに目がいきますが、それと同じくらい大切なのが志望動機です。
留学中にどういった出来事があったからその会社にエントリーしたのか、留学経験と志望動機に関連性を持たせられるよう上手く構成を作りましょう。
特に日系企業の新卒の就活では、志望動機の内容によって内定の合否が決まるほど志望動機は重要な設問です。
志望動機は、その会社に対する熱量の高さを表します。どうしてもその会社に入社したいという意志が伝わるよう、志望動機は手を抜かず念入りに考えるようにしてください。
志望動機をしっかりと作り込んだ事例はこちら!
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人事経験者が留学生向けのESについて解説する記事はこちら
海外経験者・留学生のこういうES(エントリーシート)が良かった!人事経験者が語る心に響くESとは?
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就活時に留学経験をESで活かす方法:そもそも留学経験を活かせる会社へESを出す
上記5番でお伝えした「留学経験と志望動機に関連性をもたせること」に類似しますが、そもそも留学経験を活かせる会社にESを応募しようとしているのか、今一度よく考えるようにしましょう。
たとえば海外で活躍するチャンスがない会社に対して留学経験をアピールしても、ESを読む採用担当者の心には響きません。
そもそも自分が今受けている会社は、留学経験をアピールすることが効果的なのかどうかを振り返り、的外れな志望動機や自己PRをしていないか定期的に考えるようにしましょう。
就活時に留学経験をESで活かす方法:留学した動機を明確に伝えられる
留学中に得たことを答えられるのは大切ですが、どうして留学をしたのか理由を答えられることも大切です。
たとえば留学した理由が「親に頼まれたから」や「暇だったから」などの消極的な理由であれば、採用担当者からは「この応募者は自分の意志がない人なんだな」と思われ、書類選考を突破することは難しいでしょう。
留学した理由やきっかけをESに書く際は、消極的な理由ではなく積極的な理由にするようにしましょう。
たとえば「異文化交流を通して新しい価値観を身につけたかった」や「日本人のいない環境で、自分1人で問題を解決する能力を高めたかった」など。
自分が何を思って留学をしたのか、その理由まで記入できるとポイントは高いです。
就活時に留学経験をESで活かす方法:日本を否定するような発言は書かない
留学経験者によくあるのが、海外で得た経験が素晴らしすぎて日本を否定してしまうことです。
これは就活の現場で最もやってはいけないことですので、うっかりと日本に対して否定的なことを書いてしまわないよう気をつけてください。
そもそも日系企業を応募するのであれば、その企業で働く人のほとんどは日本人。にもかかわらず日本を否定するような内容を書くのは、失礼極まりありません。
また海外に少し行っただけで日本を否定するのは、自分の視野の狭さを露呈するようなものです。
せっかく海外へ留学したのに、視野が狭いまま帰国したと思われてしまいます。
自己PRで留学経験をアピールすることは問題ありませんが、うっかり日本の悪口を言ってしまわないよう注意してください。
マイナスなことを話してしまうと試験官からマイナス評価の対象にもなりかねません。注意しましょう。
就活時に留学経験をESで活かす方法:留学中に成長した面を数値で伝える
留学を通して成長したことは、数え切れないほどあるのではないでしょうか。
どうせならその成長がわかりやすく伝わるように、数値に表して伝えるようにしましょう。
たとえば具体的に「TOEICの点数が400点から800点まで上がった」や「クラスでの成績が40人中35番目だったが、卒業時には3番目まで上がった」など。
自分の現在の能力だけでなく、初期段階からどのくらいレベルアップしたのか振れ幅を伝えることが重要です。
また数字だけでなく、成長するためにどのような努力をしたのかも明確に書くようにしましょう。
問題点を自分で見つけて解決する能力は、会社で必要になります。
ここが上手く伝えられると、ESを読んだ採用担当者からの評価は高くなるでしょう。
留学経験をESで活かす方法:コミュニケーション能力をアピールする
日系企業が新卒に求める能力の第1位と言っても過言ではない、コミュニケーション能力。
コミュニケーション能力の高さに自信がある人は、留学経験と絡めてアピールするのがおすすめです。
あらゆる調査で「企業が就活生に求めるのはコミュニケーション能力だ」という結果が出ています。
どの企業を応募するにしても、コミュニケーション能力が高い人材は求められているのです。
留学中はコミュニケーション能力を磨く場面がたくさんあるため、比較的アピールしやすいのではないでしょうか。
言語や文化が違う友人と仲良くなるために工夫したことなど、留学経験はコミュニケーション能力の高さをアピールするには最適です。
留学経験を通して得た対人関係スキルについては、自信を持ってESの自己PR欄に書くようにしましょう。
チームワークや協調性・コミュニケーションスキルについて書かれたESはこちら!
プロティビティ|Protiviti|19年卒のボストンキャリアフォーラム留学生就活選考体験談|ボスキャリ |日本人留学経験者
就活時に留学経験を活かせていない悪いESとは?
上では「留学経験を活かすESの記入方法」について紹介しましたが、逆に「留学経験が活かせていない悪いES」についてここではお伝えします。
悪いESの具体例としては、とにかく具体性に欠ける内容の文章が挙げられます。
留学中に何を学んでどう成長したのかが書かれていなく、ただただ「留学した」という事実の羅列だけをする人がいますが、これではESを読む人の心に動かすことが難しいです。
またそもそも、ESの書き方がビジネス文書になっていないケースも多々見受けられます。
敬語の使い方や文章構成など、基本的なことが出来ていなければ、どんなに素晴らしい留学経験をしていても相手には伝わりません。
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就活時に留学経験をESで活かす方法:まとめ
就活の第一歩であるESは、採用担当者に自分のことをわかってもらう重要な書類です。
どんなに優れた人材であっても、書類の内容が雑では見向きもされませんので注意してください。
ESの書き方のポイントとして、
ESを作成する前にまずは留学経験について一通り紙に書き出して可視化すると良いかもしれません。
自分が留学中に学んだことや成長したことを書き出すことで、思考が整理されより良いESが書けるはずです。
ぜひ今回の記事を参考に、自分の魅力を最大限アピールできるESを作成できるよう頑張ってください。
ESの書き方について相談したい場合は先輩の就活生も使った就活サービスを利用してぜひ内定のもらえるESを作成してください。
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