こんにちは、人事コンサルタントの高橋です。
就活においてグループディスカッションを設定している企業が多いですが、企業の真の狙いに気がついていますか。
人事のグループディスカッションの狙いを知ることが出来れば内定までのスピードが格段にアップします。
今回は、日本人留学生が行うべきグループディスカッション対策について解説させていただきます。
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目次
- 1 グループディスカッションは会議の場での態度を想定している。
- 2 グループディスカッションでは、理論的に相手を追い詰める能力は求められていない
- 3 グループディスカッション通過率アップのポイント:協調性とリーダーシップ、どちらを重視するかを自分で決めておこう
- 4 グループディスカッション通過理率アップのポイント:仕事の成否は準備にすべてがかかっている。
- 5 グループディスカッション通過率アップのポイント:企業が会議で求めているのは、斬新な意見とその具体的な納期の決定
- 6 グループディスカッション通過率アップのポイント:リーダーシップ、協調性以外の重要能力は、ロジカルシンキング能力
- 7 グループディスカッション通過率UPのポイント:通過率大幅UPのコツ
- 8 グループディスカッション通過率アップのポイント:重く捉えすぎずに、グループディスカッションに挑もう
グループディスカッションは会議の場での態度を想定している。
企業がグループディスカッションを行っている理由としては、会社の会議における言動を見てみたいという理由があります。
企業の会議は、意見を言わなすぎる人と意見を言いすぎる人に極端に分かれる傾向にあります。
特に年配者の場合は、意見を言いやすいので積極的に発言をしますが若手はただうなずくだけで終わってしまうこともあります。
出来ればグループディスカッションなどで意見を相手に押し付けすぎずに自分を主張する能力のある子を欲しいと思って企業はグループディスカッションを行っています。
外資系でも日系企業でも学生に求めている能力としては、そんなに高いものではなくしっかりと意見を伝えられるかどうかと、会議などの集団で同じことを話し合う場での反応などを見ています。
それほど高いハードルではないといえますね。
グループディスカッションでは、理論的に相手を追い詰める能力は求められていない
グループディスカッションでは理論的に相手を追い詰める能力を求めているわけではありません。
ディベートなどが大学の授業で行われていると思いますが、実はディベート能力に強いことで得をすることは少ない傾向にあります。
一番需要が高いのは、ディベート能力ではなくてファシリテーターのような調整能力に長けた人材です。
ファシリテーターというと、あまり有名ではないかもしれませんが、グループディスカッションなどの場面において中立的な立場で意見をまとめ上げる存在のことです。
グループディスカッションにおいては特に、意見をまとめる役割を買って出るほうが無難といえます。
特に意見を言うのが苦手な留学生の場合は、「あ、じゃあファシリテーターをします」という風にグループディスカッションになったらまとめ役を買って出るといいです。
グループディスカッションに苦手意識があるのは、無理をしているから。
グループディスカッションが苦手だという学生の方は、結構いらっしゃると思います。
企業の狙いは先ほども書かせていただいたように、基本的には調整能力や意見をしっかりいえるかどうかを判定しているに過ぎません。
過度に自分の中でハードルを上げすぎるのではなく、あくまでも調整役や、相手の意見を尊重する姿勢が評価されると考えるようにしてください。
リーダーシップも確かに重要視されていた時期もありますが、いまの就活生に求められているのは調整能力です。
リーダーシップは相手の意見も尊重することを求められてはいますが、グループディスカッションのような時間の短い場ではリーダーシップを推し量ることは現実的には難しいです。
積極的に発言するというよりも全体から出た意見をうまく拾い上げて、自分の意見を足してまとめてしまうという方が面接官にとっては好印象となります。
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グループディスカッション通過率アップのポイント:協調性とリーダーシップ、どちらを重視するかを自分で決めておこう
協調性とリーダーシップについて、どちらを重視するかを自分で決定しておけば無用なストレスを抱えずに済みます。
グループディスカッションを企業が選考で課す場合には、事前にグループディスカッションが開催される旨を通知されている場合がほとんどだと思います。
その場合は、家を出て会社に向かうまでの間に、自分がまとめ役を引き受けるのか、それとも、自分がリーダーシップをとって議論をリードするのかなどを決めてしまうようにしましょう。
どっちつかずのスタンスでいるといざグループディスカッションが始まってから、慌ててしまいますね。
家を出てから、その日の体調などを歩きながら確かめて、冷静にどのスタンスをとるのかを決定するようにしておいてください。
それだけで、グッと選考に挑むまでのハードルが下がります。
グループディスカッション通過理率アップのポイント:仕事の成否は準備にすべてがかかっている。
仕事の成否はすべて、準備にかかっています。
どれだけ準備を念入りにできたかで、仕事が成功するかどうかは変化するということですね。
グループディスカッションにしても、事前に自分の行うべきスタンスを決めるというのは非常に重要です。
グループディスカッションにおける準備とは、グループディスカッションでの立ち回りを決めておくことです。
ガンガン発言して目立ちたい場合は、出来るだけ冷静になるようにしておきましょう。
リーダーシップをとると決めるとどうしても語気が強めになり、引っ張っていくというスタンスになりがちです。
こうなると、他の学生の意見を無視する可能性があります。
準備として、自分の話し方や意見の集約の方法などが適切かどうかを友人と一緒にグループディスカッションの真似事をしてみるのも良い手段です。
グループディスカッション通過率アップのポイント:練習していないものは本番でもできない
グループディスカッションの対策として友人や、ゼミでの発表会など、様々な練習の場所があります。
できればグループディスカッションに関しては、練習をするようにしてください。
練習でできていないことは本番でもできない傾向にあります。
特にグループディスカッションの議題などは、会社により異なりますが、企業の人事が見ている部分は同じであることが多いです。
グループディスカッションを通して、会議の場における学生の態度を人事が見ている以上は、社会人になってから会議に参加したらこんな風にするぞという決め打ちも大切です。
まだ学生で社会人経験がないため、会社での会議の場での態度を想定してるといわれても対策のしようがないとなってしまいますね。
しかし、実際には具体的な方法があります。
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グループディスカッション通過率アップのポイント:企業が会議で求めているのは、斬新な意見とその具体的な納期の決定
会社に入社して、企業が会議の場でサラリーマンに求めているのは斬新な意見と、その意見を具体的に実現するための方法論と納期設定です。
仕事には必ず納期があり、納期までに仕事を実行するための方法論やスケジュール感なども実際の仕事の場では大切です。
斬新な意見はもちろん欲しいですし、重要ですが、斬新な意見以上に実装できないと会社では仕事として実現できません。
例えば通販を行う会社のグループディスカッションに参加したとして、新しい通販で売れる商品を考えなさいという議題があったとします。
斬新な意見とは、通販でペットなどの生物を扱ってみたらどうかというような意見ではどうでしょうか。
例えば、通販では主に扱っているものは衣服やカメラといった製品だったとします。
基本的にペットのような生き物ではないため、保管することも可能ですし、在庫管理をしていても腐らないものばかりです。
通販でペットを扱えば色々な問題点がでます。
飼育するのにお金がかかる、販売するまでの経路でペットが死んでしまったら保険は効くのか、寿命などで個体差が大きいので、そもそも販売するのに不向きであるというような様々なネガティブな問題点が出ますね。
これを実装化するには、どうしたらよいのかということを議論できるようになってみて下さい。
グループディスカッションで行う議題は、机上の空論でも良いです。
理由としては、グループディスカッションでは論理的な思考能力を問う意味合いも含まれているためです。
グループディスカッション通過率アップのポイント:リーダーシップ、協調性以外の重要能力は、ロジカルシンキング能力
リーダーシップや協調性以外の重要能力は、ロジカルシンキング能力です。
昨今は若手の社員にも責任のある仕事を任せて成長させようという企業が増えてきました。
但し、高度経済成長期とは違い、仕事の質が変わってきています。
高度経済成長期にはヒットする商品を出すために商品開発費用などは惜しみなく使っている企業が多かったですが、現在はそんな右肩上がりの業界は減ってしまっています。
基本的には縮小していく日本経済の中で、ヒットする商品を考えたり、コストカットを進めていく必要があります。
コストカットの基本は、ロジカルシンキングをもって問題点をあぶりだして改善を行うというものが主流です。
新しい製品を世に出す場合も過去の製品開発事例や売り上げなどを分析して製品を出すことになります。
つまり、論理的思考能力がないと、責任のある仕事を任せてもらえない状況になっています。
グループディスカッションで協調性やリーダーシップを示すだけではなく、なぜこうしたことをする必要があるのかを説明できる能力があると証明できるとなおよいですね。
グループディスカッションにおいて鋭い意見を出して少しでも人事の注目を引きたい場合には、特にロジカルシンキング能力も同時に示すと通過率があがりやすいといえます。
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グループディスカッション通過率UPのポイント:通過率大幅UPのコツ
グループディスカッションで事前に決めたスタンス通りに議論をすることができるようになったり、グループディスカッションそのものに慣れてきた方に通過率を上げるためのトレーニングとしておすすめなのが、グループディスカッションのお題を実際に自分で解けるようにしておくことです。
「短時間」で「一人」で解けるようになることがポイントです。本番で扱われるお題は様々な種類がありますが、売上向上のための施策を考えたり、新商品開発プランや新規事業プランを考えるといったビジネスの場で実際に考えられているお題が多いです。皆さんは普段の生活でそういった話題に触れることはあるでしょうか?
大学の授業でビジネスケースについて議論することくらいしか接点はないように思いますし、グループディスカッションのように短時間で答えを出すことを求められることは少ないはずです。また、一人で現状分析から施策の実現可能性まで含めて考えきるといった経験も少ないはずです。
ここで何が言いたいかというと、短時間で一人でビジネスのお題を解けることが選考の場で差別化につながるということです。過去にグループディスカッションで主題されたお題はネットで検索すればいくらでも出てきます。毎日5~10分だけでも十分なので、意識的に時間を作ってみましょう。
グループディスカッション通過率アップのポイント:重く捉えすぎずに、グループディスカッションに挑もう
重く捉えすぎずに、グループディスカッションに挑むようにしましょう。
もしも社会に出たら、グループディスカッションではなくて会議という場で似たようなシチュエーションで仕事をすることは多々あります。
あくまでもグループディスカッションは日本の会議の場での振る舞いを予測したいという狙いと、論理的な思考能力の確認を行っているに過ぎません。
自分のスタンスを事前に決めて、しっかりと役割を演じることで必ず評価はついてきます。
グループディスカッションを重く捉えるのではなく、社会に出てからの予行演習みたいなものと考えて、前向きに乗り切ってくださいね。
グループディスカッションの対策がしたい場合は先輩の就活生も使った就活サービスを利用してぜひグループディスカッションに慣れてください。
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