グローバル展開している大企業にいけば、本当に世界を舞台に活躍できるのかな。
グローバル企業っていうけど人事の人は海外に行ったことがないらしい。
グローバル展開しているけど説明会ではサラっとしか説明されていない。
不安になりますよね。
その不安な気持ち、とてもよく理解できます。
でも、大丈夫です。
私はこれまで10年間人事の実務を経験し、海外展開する大企業から中小企業までの人事を経験してきました。
今回は、留学生が海外就業を実現するための具体的な方法をお伝えいたします。
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目次
- 1 グローバル就職の方法とは?:グローバル展開する大企業の人事でも海外勤務経験のある人は少ない
- 2 グローバル就職の方法とは?:大企業の場合は国内での下積みが長くなる傾向にある。
- 3 グローバル就職の方法とは?:中小企業やベンチャー企業は社内事情でなくて本当に必要に迫られて人を配属する
- 4 グローバル就職の方法とは?:仮に中小企業やベンチャー企業でも海外展開している会社は化ける可能性がある。
- 5 グローバル就職の方法とは?:大企業勤務ではなくても海外勤務経験は将来財産になる。
- 6 グローバル就職の方法とは?:ローテーション化された状態で海外現地法人に行ってもノビノビできない可能性がある。
- 7 グローバル就職の方法とは?:留学生は目的をもって就活をしよう!
グローバル就職の方法とは?:グローバル展開する大企業の人事でも海外勤務経験のある人は少ない
いざ海外展開する大企業の説明会に出ても海外現地で駐在できるかなどの説明については内容が薄くなる傾向にあります。
グローバル展開する大企業でも本社は東京や大阪にあり、現地駐在員の採用は海外支社から上がってきた決裁書に人事の責任者がハンコをつくだけというパターンも非常に多いです。
理由としては、海外に展開する大企業であっても駐在員採用の決裁権などは海外現地子会社の社長が保有しているためです。
社内的なパワーバランスの問題になりますが、海外現地法人はグローバル展開する大企業では本社よりもパワーを持っていることが多く、人事が直接面接して採用するようなことは少ない傾向にあります。
つまり、国内にずっといる人事の決裁権は海外では弱いということですね。
基本的に大企業では海外現地子会社の社長の方が人事部長よりもパワーを持ってしまっていることも多く、海外現地の子会社に就業できるかどうかは海外子会社の現地法人の社長次第ということになります。
大企業でグローバル展開しているからといって必ずしも留学できることが絶対ではないということがこの事実からもご理解していただけると思います。
グローバル就職の方法とは?:大企業の場合は国内での下積みが長くなる傾向にある。
大企業の場合は人員計画が組まれており、仮に海外留学経験のある英語が得意な新卒であっても一定年数は国内の事業所で営業職などを経験し、一定年数が経過してから海外事業所へ配属となるパターンも多いです。
理由としてはそもそも論として大企業の場合は、ローテーションを組んで画一的な人事配置を行うのが習慣となっているためです。
社員数が5000名を超えてくればローテーションを組んで人材配置なども行わないと収拾がつかなくなってしまう可能性が高く非効率な人事になってしまうためですね。
ローテーションが組まれてしまっている以上、その枠組みの中から外れることは難しいといえます。
また、大企業の場合はそもそも海外に駐在する人は国内で重要な替えの利かない存在である管理職が出向するパターンが圧倒的に多い傾向にあります。
管理職で課長レベルまで昇格するのに、日系大企業では15年程度の年月がかかることもざらです。
そこまで我慢することがどうしても出来ない場合には中小企業やベンチャー企業から海外就労の道を探すことが最も現実的となります。
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グローバル就職の方法とは?:中小企業やベンチャー企業は社内事情でなくて本当に必要に迫られて人を配属する
大企業が社内事情や人事制度上の問題などによって海外勤務まで時間がかかることをこれまで説明させていただきました。
翻って中小企業やベンチャー企業では全く真逆の現象が起こります。
中小企業やベンチャー企業の場合は海外進出をする必要がであればまず海外留学経験があれば外国語の素養のある従業員を真っ先に現地に配属します。
理由として大企業独特の社内制度のようなものが存在していない会社が中小企業やベンチャー企業には多い傾向にあるためです。
大企業の場合は社内ローテーションや海外事業部と本社の優位性の問題がありますが、中小企業では海外の現地に一刻も早く人を送り込んで仕事を推進しないといけません。
大企業が会社前提の最適化のために人を配属するのに対して、中小企業やベンチャー企業は外国にいってすぐにコミュニケーションができる人を求める傾向にあります。
海外で就職する場合に、若いうちに海外で仕事をしたいと考えている人ほど中小企業やベンチャー企業で海外進出を狙っている企業を狙うようにしてみて下さい。
例えば、日系企業でも海外でメイン事業を展開している企業もあります。もし最初から海外経験を積みたいと言う場合は海外に進出しているベンチャー企業も検討してみてください。
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Tata Consultancy Services|タタ・コンサルタンティー・サービス|19年卒の新卒海外就活選考体験談|海外就職|海外新卒
シンガポールでの新卒就職についてはこちらをご覧ください。
英語が話せない普通な私がシンガポールで海外就職(海外新卒)できた理由
グローバル就職の方法とは?:仮に中小企業やベンチャー企業でも海外展開している会社は化ける可能性がある。
中小企業やベンチャー企業でも海外展開している会社はこれから伸びていく可能性があります。
理由としては国内需要がどの企業もこれから頭打ちになっていくからです。
国内にしか事業所のない会社と、海外に事業所を持っている会社ではこれから大きな差が出てくるといわれています。
自動車メーカーのような超大手大企業もいまや稼ぎ頭は海外事業所となっており、国内は少子高齢化が進んでいくこともあり頭打ちです。
大企業ですら海外展開してやっと食べていくことができるという状況で海外展開していない会社はこれからどんどん時代に取り残されていく可能性があります。
現在、中小企業やベンチャー企業で会社規模が小さく不安定に感じるような会社でも海外進出を狙っている会社はどこも先見の明があるといえます。
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グローバル就職の方法とは?:大企業勤務ではなくても海外勤務経験は将来財産になる。
新卒で就活するときは10年後のキャリアを見据えて就職活動をするようにしてください。
特に海外留学などを経験してきた日本人留学生にとっては大切な視点です。
新卒で大企業に入社できないと、そのあとはずっと一生中小企業にしか就職できずに良いキャリアを歩めないといった話を聞いたことがありませんか?
ベンチャー企業での勤務経験は大企業ではあまり評価されないともよく聞く話です。
それは海外勤務経験のないパターンの話です。
海外勤務経験がある人材の場合は、仮に転職をするとしても大企業に転職できる可能性も高いです。
理由としては海外勤務経験のある人材が最近では減ってきていますし、実はいざ大企業でも海外勤務を命ずると退職してしまう社員が存在するためです。
若手社員でも管理職でも退職してしまう人が存在します。
留学を経験してしまうと「なんでその程度のことで辞めてしまうのか」という感覚になるかも知れませんが、いざ海外転勤命令を出すと辞める人が実際に存在しています。
海外勤務経験者があればこうした補充人事で大企業が中途採用しようとした場合に有利になります。
新卒の段階では学歴や印象などの曖昧な基準で判断するため語学能力のある人がグローバル展開する大企業で落とされるという理不尽を味わう可能性があります。
中小企業やベンチャー企業であっても海外勤務の経験をしてきた場合は10年以内に転職をもしも考えた場合に有利になります。
理由としては中途採用者は即戦力を採用するということが常識のためです。
仮に中途採用で海外勤務必須の求人の場合は語学能力がないと書類選考にも通らない可能性が高いです。
新卒採用の場合、留学経験や語学能力を過度にアピールしてしまうと面接に落ちてしまうということがありますが、中途採用の場合はその正反対で海外勤務の経験が必須となります。
留学経験があり、海外勤務経験があったほうが当然有利となりますし、非常に採用される確率がアップします。
グローバル就職の方法とは?:ローテーション化された状態で海外現地法人に行ってもノビノビできない可能性がある。
大企業の場合はローテーション化された状態で海外現地法人へ人を送り込みます。
海外現地での就労といっても海外留学を通してノビノビとした環境に憧れている場合は期待通りにならない可能性が高いです。
基本的に大企業の海外駐在先では本社や国内営業所よりも自由度が高いといっても、海外現地法人の社長の影響が色濃く出る傾向にあります。
日本国内での仕事習慣に慣れた社員が海外現地法人の仕事の管理監督をしているため、理不尽な環境となることも多いです。
極端に言えば支社長に嫌われただけですぐに帰国させられたりといった事態もあり得ます。
通常の国内の人事異動であれば支社長の好き嫌いで人をすぐに帰らせたりといった理不尽な命令はできません。
しかし、海外現地法人の支社長の権限は国内で最も人事権を行使できる立場である人事部長よりも高い傾向にあります。
理不尽がある意味、まかり通ってしまうような状況になってしまっている大手企業の海外現地法人も存在するということですね。
中小企業やベンチャー企業の場合にはこうした理不尽な人事は少ない傾向にあります。
理由としては中小企業やベンチャー企業の場合はそもそも海外に出せるような人材を抱えられていません。
辞められたら大損害なのでできるだけ大切に扱いますし、出世なども早くさせる傾向にあります。
大企業でなくとも中堅どころの企業やベンチャー企業で海外現地法人の責任者となって出世すれば給料は大企業よりも高い可能性もあります。
また会社から大切にされるという経験は人が少ない企業でないとあまり経験できないものでもあります。
大企業での海外勤務や海外駐在経験については以下の記事もあわせてご覧ください。
大手総合電機メーカーの海外営業部を2年で退職!想像と現実のギャップ
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グローバル就職の方法とは?:留学生は目的をもって就活をしよう!
大企業に入るためだけに海外留学をする学生は少ないと思います。
多くの人は海外で学んだ自分なりの視野や問題などの仕事を通して解決したいと考えています。
大企業にこだわりすぎると、「なんで私は海外留学にいったんだろう。私の経験はすべて無駄だったんだろうか」となってしまいかねません。
確かに新卒の就活では、海外留学経験は即武器にならない可能性もあります。
しかし、10年後のキャリアを見据えたときに強力な武器となりあなたのキャリアを形成してくれます。
大企業にこだわるのではなく、海外留学の経験を活かして将来豊かな生活をするんだという気持ちが大切です。
中小企業やベンチャー企業であっても、海外で働く機会を得るようにしてみて下さい。
大切なのはいま一瞬、大企業に入れるかどうかよりも10年後の32歳になったときにどれだけ自分の力で社会人として成長できるかどうかです。
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