前回書いたように、私は血のにじむような努力をして、1つの内定を手に入れました。
そしてその会社のことを知ることなく、その内定先にそのまま就職を決めました。
今回は、そんな就活を経て入社した私の、華々しいはずだった社会人生活のスタートから綴っていきます。
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目次
入社早々に感じたギャップ~“人”が合わない~
4/1、いよいよ入社式。ドキドキしながら本社に向かいます。
入社式で社長の話が終わり、同期70人と先輩社員との交流会が午後から始まりました。
私は比較的人と話すのが好きで、好奇心旺盛でたくさん会話をしていきたいタイプです。
なので、男女かまわずいろんな同期、先輩社員に話しかけました。
しかし、ここで私は違和感を感じ始めました。
(…話が全然弾まないな。)
同期、先輩社員ともに、あまり口数の多い人がいなかったのです。
人と話すのを好まない、あまり他人に干渉しない、多くの人からそんな雰囲気を感じました。
そのため、最初は意気揚々と色んな人に話しかけていた私ですが、日がたつにつれて次第に話しかけるのを遠慮してしまうようになりました。
歴史のあるメーカーということもあり、まじめで寡黙な人を採用する傾向があったようです。
就活の時の私は、緊張してあまり面接でベラベラと話すことができなかったので、その採用基準をクリアしてしまったのだと思います。
でも、実際は話すのが大好きな私。
会社にいるときに「自分らしい自分でいられない」ということを窮屈に感じるようになりました。
研修が進む中で感じたギャップ~会社の風土に合わせなければならない~
入社してから数週間は、集合研修として同期全員が本社に集まって研修をします。
ビジネスマナー、コミュニケーション研修、新聞の読み方…
様々な研修がありましたが、毎日必ずやっていたのが「会社の社訓を頭に叩き込む」こと。
会社の社訓について同期でディスカッションをしたり、全員で毎朝読み上げたりするのです。
その中には、「上司の言うことにはまず従うこと」というような、自分にとって納得しづらいものもありました。
しかし、それを毎朝読み上げて頭に叩き込まなければならない。
それがまるで、「会社の望むように自分を変えられている」ように感じたのです。
ここにいたら、個性が尊重されないのではないか?
会社色に染められて、本当の自分が出せなくなってしまうのではないか?
恐怖にも似た違和感を感じ、研修が終わると毎晩「私はここにいていいのだろうか」と考えるようになりました。
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先輩と話して感じた理想と現実のギャップ~興味のある仕事がない~
違和感を感じつつも、研修は進んでいきます。
私の会社は研修の最終週に「配属希望届」を出して、その後配属が決まる流れとなっていました。
その直前に、希望の部署の先輩社員と話しをできる機会があります。
先述したように人と話すことが大好きで、さらに英語が好きで海外の人ともやりとりをする仕事がしたいと思っていました。
そのため、採用HPに
「多くの企業人とコミュニケーションが取れて成長できる」
「海外とやりとりが頻繁にできる」
と書いてあった営業職を志望していました。
なので、営業職種の先輩に話を聞きに行きました。
しかし私はそこで驚きの事実を知ります。
私は先輩に「普段はどんな仕事をしてるんですか?」と質問をしました。
営業?仕事のほとんどが社内の工場との内部調整だよ。顧客とやりとりする時間より工場のおっちゃんと話す時間のほうが長いよ。全然グローバルじゃないねぇ~笑
Web上に書いてあることと全く違う言葉が、社員の口から出てきたのです。
しかも、仕事にやる気を感じていなさそうな態度が丸見えでした。
私はその言葉を聞いて愕然としました。
唯一希望を出したいと思っていた営業職種が理想と全く違う仕事内容だったのです。
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大手総合電機メーカーの海外営業部を2年で退職!想像と現実のギャップ
このままでいいのだろうか?研修中に転職活動に踏み切る
人と合わない。
会社の風土が合わない。
やりたいと思える仕事がない。
研修期間の数週間でこのようなギャップが一気に私に押し寄せて、
私は就活で感じた焦りよりも、もっと大きな焦りを感じ始めるようになりました。
それは、
「このままこの会社にいて、わたしは幸せな生活を送れるのだろうか?」
という感情です。
素の自分を出せないまま、会社色に染められて、やりたくない仕事を続けるの?
それで私は幸せなの?
毎晩、自問自答を繰り返し、なかなか眠れない生活が続きました。
そしてわたしはいよいよ、
「このままここにいても絶対に幸せにならない。転職しよう。」
と決心し、転職活動に踏み切るのです。
第二新卒で募集をしている会社を探し、会社の研修が終わったら応募先の企業の説明会に行きました。
不思議とこの時、新卒の就活の時に感じていた選考に対する不安はありませんでした。
そのくらい、「早くこの環境から抜け出したい」という想いが強かったのです。
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苦労して得た内定を2か月で手放し、5月に退職
そして、私は5月にベンチャー企業から内定をもらうことができました。
そしてすぐに会社に退職届を出しました。
もちろん同期にはおどろかれたし、人事の方との面談が3回ほど設けられて厳しいお叱りを受けました。
そして、4月に入社した会社を5月末に辞めるという超スピード退職をしたのです。
思い返せば、新卒で就活をしたときは、
毎日説明会に行き、
徹夜してESを書き、
面接で何度も落とされ落ち込み、
多くの時間を使い、ココロをすり減らしました。
そんな中手にした唯一の内定。
それを私は2か月であっけなく手放したのです。
本当に自分にとってもったいないことをしたし、会社にも迷惑をかけました。
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