こんにちは、名前だけジャニーズで顔が追いついていない新卒採用ブランディングプランナーの山口達也です。
普段は経営者や人事の方から依頼を受けて採用戦略や手法を考えたりしているお仕事をしている人です、って書くとなんだか偉そうですね。ただのしがない二足歩行の男性です。こんにちは。
タイトルを見て来ていただいたと思うのですが、皆さんは就活をしていてTOEIC990点・英語ペラペラの人と出会ったことはあるでしょうか?
僕はあります。彼は留学へ長期で行くというザ・就活ハイレベルモンスターでした。留学されていた方でもTOEICで満点を取ると言うのはなかなか難しいと思っています。
それはそれはもう自己PRでふんだんにご自身の英語力を雄弁と語っていて、語り終える頃には太く響かせるように「Finally」と聞こえてきたような気がするようなプレゼン具合の就活阿修羅。
隣で聞く僕はといえば、どこかの就活セミナーで「人の話は丁寧に聞け!」と強く言われていたので、学んだ全てを注ぐかのように渾身のアルカイックスマイルで対応する始末。
当然、モンスター阿修羅のプレッシャーが気になって仕方なく、自分の番になってもいつも通りに話すことなんて大して出来なかった記憶があります。
というわけで、今日はそんなTOEIC990点の人が隣に来た時にひるまずに、かといってその人を否定することなく自分を企業側によりよくPRするための手法をお伝えいたします。
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目次
TOEIC990点の就活強者と隣り合わせになった時の対処法-「TOEICの点数」というレッドオーシャンを逃れる
TOIECの点数で負けないようにするならば、”戦略的”に選考に臨めばいいだけです。
「は?知ってるし」という声が聞こえてきそうですが、この”戦略的”という言葉を多分知っているけれど”認識”していないのです。
戦略とは何かといえば「戦いを略す」、つまり「戦わない」という意味です。
だから、TOEICの点数で戦わない。
すごくシンプルですよね?当たり前ですが、自分が勝てるフィールドで戦わないと負けるに決まっているのです。TOEIC800点の人であっても990点には負けてしまうのです。
恋愛にたとえるなら、初対面だけで判断しなければならない合コンだとイケメンがモテやすいですが、サークル活動で普段から一緒にいるという状況なら顔でなく”性格”というフィールドで戦うことができるので、いわゆるジャイアント・キリング(=強者を弱者が倒す)を起こすことができます
「なんでカッコ良くもないアイツがあんな可愛い子と付き合えてるの?」という状況を多くの人が見たことがあるかと思いますが、それです。
だからこそ、同じことを就活で起こせばいいだけなのです。
ただ、頭の良いみなさんのことなので、今度は「どのようにそれを起こせばいいの?」という疑問が浮かぶと思いますが、それはこうすればいいのです。
TOEIC990点の就活強者と隣り合わせになった時の対処法-自分のことより、とにかく「好きな人を知る」
ジャイアント・キリングをTOEIC990点の人に対して起こすのであれば、「自分にしか話せない独自のストーリー、そこから見える価値観や性格」などを「相手の企業の求めるものを満たす形でESや面接で伝える」という非常にシンプルな方法をオススメします。
自己分析に傾倒した結果として自分探しの旅に出て帰ってこないような学生も多いのですが、実は大事なのは”相手のことを知ること”。
恋愛でも自分語りばかりする人ってモテないですよね?それと構造は同じです。
「相手はこういう人が好みだ」ということを知って、それに合わせて自分の良さを感じさせるデートができる人がモテます。
これは就活も同じ。
「自分の武器」をしっかり見つけて「好きな人の求めているところ」に合う形で提示することができる人が非常に勝ちやすい(モテる人が就活でもうまくいきやすい理由はこれです)。
自分の武器に関しては、先ほど書いたように「自分だけしか言えないようなストーリー」が出てくるくらいに自分の価値観を形作った今までのことを深く考えることをすれば見えてきます。
例えばですが、「中学高校でめちゃめちゃいじめられたから周りの目をすごく気にするようになってしまったが、大学でバンド活動を始めて自分の想いを人前で表現する喜びを知った。
だからこそ、〇〇企業の××という理念やサービスの〜〜というところに大変共感しているのです。同じように苦しんでいる人の支えになりたいのです」というような内容であれば、”TOEICの点数”という市場で勝負をすることなく”自分独自の経験”という市場で戦うことができます。
僕は先ほどのTOEICの権化のような学生がグループ面接で隣になった時にこの方法を実際にとりましたが、おそらく反応的には僕との会話の方にマッチ度の高さを感じたのでしょう、
とても会話が弾み「点数」というところでなく「価値観」というところで深く繋がれたように思われました。
で、実際に選考も通っていました。
僕はその企業がTOEICの点数や学歴といったステータスを重視していないことを事前の企業分析で知っていたのでこの方法を取れましたが、そうでなければきっと自分の武器をひたすら自分語りするかのごとくに自慢して終わっていたのだろうと思います。
極端な例で言ってしまえば、街の八百屋さんにTOEIC990点は必要ない訳です。いかに相手が何を重視して人のことを見ているかというところが大切なので、「相手のこと」を知るというとてもシンプルなことをすると道は拓けます。
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TOEIC990点の就活強者と隣り合わせになった時の対処法-「TOEICの点数が大事」という企業も、もちろん存在する
さて、今までこう話してきてあれですが、もちろんTOEICの点数を重視する企業もあります。
そりゃあ、企業も人と同じ(法律上の人=法人)で価値観があるからこだわりはありますよ。
「年収1000万の人と付き合いたくてぇ〜」という人がいるのと同じですね、TOEICの点数がどうしても必要だという企業は存在しますし、その価値観を否定することはできません。
それだけ英語力が必要なのにはきっと理由があるし、もし仮に持ち合わせていない人が入社できたとしても入社後についていけなくて辛くなります。
だって、みんな英語をガンガン使って仕事しているのに自分だけ使えないんですよ?結構つらくないですか?
しかも英語を教えてくれるわけではないし、その状態でも給与が発生してるから成果を出さないといけない。
そんな状態で同期との出世バトルをするのはどう考えても負ける可能性が高いので、僕なら選びません。
企業は語学学校ではないので、そこに文句を言っても仕方ないのです。
(英語力をTOEICで測るのがそもそもナンセンスだ!という議論は論旨と違うので今回は置いておきます。)
だからこそ、点数フィルター的なものが前もって分かっているなら、その背景を学生側も汲んであげて選考を受けない方がベターです。
落ちるのが最初から分かっているところに時間を割くのは勿体無いし、その分の時間で他に気になっている企業の分析をしている方がよっぽど有意義だと思いませんか?
もちろん、フィルターがあるのが分かっていて受けても、その勇気を評価してくれるような企業もきっとあると思うので、チャレンジしてみることは一概に否定しません。その点に関しては、後悔しないようにやりきってみてください。
大事なことは、相手の価値観を知り、自分の独自の武器をそこに対してどう表現して伝えていくか?ということです。恋愛と同じと言えば同じなので、非常に分かりやすい構造です。
TOEICの点数や学歴などの戦っても負け戦が見えている市場ではなく、自分しか語れないもので独自の価値を相手に提案していくと、就活強者に打ち勝つことができる可能性が高まるので、一つこの記事を参考までに頑張ってくださいね。
自分の就活での価値がわからない場合は先輩の就活生も使った就活サービスを利用してぜひ相談してみてください。
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