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留学生が陥りがちな自己分析における幻想と弊害について
就職活動でよく耳にする自己分析という言葉。
「まずは自己分析をして自分のやりたいことや、得意なことを整理してから企業を探す」というやり方が一般的なように言われていますが、果たして本当にそうなのでしょうか?
自己分析をし過ぎた結果、また自己分析が自己評価に繋がるという幻想によって、「自分という人間はこういう人間だ!」と決めつけてしまうことで、苦しんでしまう現象を私はミスチル現象と呼んでいます。このような状態になっている方は多数見受けられます。
今日は、自己分析における弊害と幻想についてまとめてみました。
留学生の自己分析についてはこちらの記事もあわせてご覧ください。
【就活必勝法】留学経験者が語る!必勝の自己分析パターンとは?
留学生は自己分析ができていて企業評価が高いという幻想
就職活動あるあるですが、自己分析の結果自分は、こういう人間で、こういう目標があります、ということが「定まっていない」と就職活動では上手くいかないと思い込んでいる人がいます。
実際に企業の方からも「やりたいことが定まっていないよね」というフィードバックを受けることもあります。
しかし、実際の企業の面接シーンでは、優秀だと判断された人には企業が、積極的に「あなたのやりたいことは、きっとこういくことで、自社に合っていると思う」。
という話をしてきて、「やりたいことを定めてくる」ケースもあります。この違いはどこにあるのでしょうか?
企業から評価が高い人というと、学生時代に高い実績や、やり切った経験がある人などが考えられていますが、意外と知られていないのが、企業分析が出来ている人です。
面接の場合、やりたいことが定まっているか否かというよりも、自社に対する理解があるか?ということのほうが重視されます。
志望動機を聞いてくるケースが多いのはそのためです。企業が新卒採用において最も避けたいケースが早期離職です。
それを防止するには、相手の「合格するための自己分析結果」によるウソを見抜くことよりも、自社の理解を確認するほうが、確実性が上がります。
そのため、企業は自社への本気度やミスマッチを避けるために自社に対してどれだけ真剣に調べてきているかという点を重視してきているのです。
もちろん全てのケースでそのように見ているわけではないのですが、特に大手企業やB2Bの企業における内定者の特徴として、自社のことをスラスラと話せている。という点が挙げられます。
「答えの出ない自己分析の旅」に出るよりも、企業のホームページやIRを読み込みOBOG訪問をしていくことがおすすめです。
ある留学経験のある就活生の自己分析と幻想
Aさんは、就職活動において、2次面接以降の突破が出来ておらず、やりたいことが見つからないという悩みを持っていました。
しかし、よく話を聞いてみると、第一志望という会社について、今後の事業方針、ライバルとその違いについてなどについて、答えることが出来ない状態でした。
何をしていたのかを聞くと、自己分析を徹底して、会社と自社がマッチしていることを伝えるための面接シミュレーションをしているとの事でした。
そこで、会社の分析方法を伝えて、会社について何でも話せるような状態を目指していきました。OBOG訪問、会社説明会や面接では質問を事前に準備して深堀をして質問をする。
そのような取り組みの結果、その後の選考ではほぼ全てに合格し、結果として大手メーカーに就職しました。会社を深く知っていく中で、志望動機をしっかりと話せるようになったことで、企業に対する本気度も伝えられるようになりました。
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留学生は自己分析の結果、やりたいことがわからなくなる
自己分析を行う中で、自分のやりたことがぼんやりと見えてきても、それを具体的にどの会社なら実現できるか?と考えると会社が見つからなくなってしまう現象です。
これは何故起こるのかというと、やりたいことが見つからないのではなく、やりたいことが出来るようになるには、特定された環境でないと出来ないということに気が付いていく中で、「この環境でないと自分のやりたいことが出来ない」という環境依存型の考えに陥り、その会社の選考に落ちてしまうと、自分のやりたいことが出来る会社はもうない。と考えてしまいます。
さらに前述したように、落ちたのは自己分析が足りないからだと思い込むことで、さらに自己分析を行い、結果ますます環境への依存が強くなり、結果として、やりたいことが更に見つからないという状況になってしまいます。
仕事は自分がやりたいことではなく、人が求めていることを行う中で対価として報酬を得ることです。自分が何をやりたいかということを考えるよりも、まず社会や、企業は何を求めているのか?というところを出発点にして考えていくことが大切です。
留学生に送る:自己分析の効率的なやり方とは?
色々な会社の説明会に行く、OBOG訪問をする
自己分析より先にすることは、企業を知ることです。エントリーした企業だけでなく、ライバル企業とその違い、市場環境、また今後の事業方針とどのような人材が求められるのか?という点について、説明会やOB・OG訪問などで直接質問をしていきましょう。
会社を深く知ることで、ビジネスについて興味を持てるようにもなります。ある程度の企業数を訪問したらば、今度は棚卸を行い、自分が興味を持った企業と、持たなかった企業に分類します。そこでは、なぜこの企業に興味を持ったのか、この企業には興味をもたなかったのか?を考えることで自分はどうことに興味があるのか?を事実ベースで知ることが出来ます。「稼げそう」「ブランドがありそう」「ライスワークバランスを重視できそう」「モテそう」など、自分が興味を持った会社の特徴を上げることで、自己分析をすることが進めることができます。
OB・OG訪問に使えるのがビズリーチ・キャンパスです!留学経験者に人気な外資系企業や商社に勤めているOB・OGとお話しすることも可能です。
留学生のための自己分析方法:自分が会社に質問したいことを書き出す
会社に質問したいことは、自分が興味を持っていることでもあります。会社に質問したいことを列挙していくことで、自分が何故その部分を知りたいのか?を知ることができ、自己分析を進めることが出来ます。
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留学生のための自己分析方法:まとめ
自己分析は、精神的に負担も多く、誤解も多くなっています。就職活動を通じて社会を知り自分のキャリアをどのように描いていきたいかを考えていきましょう。記事の途中でもお話しいたしましたが、OB・OG訪問を活用するのも有効ですし、即日内定イベントなどで選考を受けてみて力試しをするのもありですね。
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