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留学で1年遅れは不利ではない:26歳新卒が同期にいた。
「え、マジ?お前26歳なの?」
10/1、僕が新卒で入った大手IT広告代理店の内定式。
その日、内定者同士で親睦を深めるためのワークを日中させられていたのですが、彼は僕と同じテーブルにいた内の1人でした。
彼とはずっとその日1日一緒にいたものの、見た目が若いこともあって日中は全然気付きませんでしたが、飲み会でそのことを伝えられてとても驚きました。
彼は理系の大学院を出ていたのに加え、1年浪人1年留年をしていたので26歳だったのです。
22歳の自分よりも4つも年上。
これを聞いた時、それはそれは雷に打たれたような衝撃を覚えました。
実のところ本音で話すと、就活当時の僕は1年休学して長期留学をしたかったのですが「もし、ストレートで大学を卒業できなかったら、就活でとても不利になってしまうのではないのか?」という暗黙の了解のようなものを周りの就活生や当時読んでいた就活系のネット記事などから感じており、結局は長期留学をせずにその広告会社の内定を承諾した人間だったのです。
そのため、そんな周りの顔色を伺いながら就活をしていた僕が出会った彼という存在は非常に衝撃的。
内定式が終わり、おしゃれ目な居酒屋で内定者同士盛り上がりながら飲んでいる中、お酒で顔を赤らめながら彼が語る過去の話を聞く度に、「あぁ、どうせいつか死ぬなら周りの目とか気にせずに自分の納得するくらいチャレンジしてそこから就活すれば良かったなぁ」ととても後悔しました。
その時に彼の口から出てきた言葉として、こんなものがあったのです。
「1年浪人したけど、その時にいわゆるストレートで大学へ進学するというレールを外れたからこそ、周りの目を気にしないで突き進むマインドが出来た。」
「1年休学したけど、その時に世界一周したからこそ色んな生き方や働き方があっていいことを知ったし、ストレートで画一的に生きなくていいことに自信を持てた。」
就活をする中で弱点になってしまうのでは?とビクビクしていたポイントに関して、その彼は逆の捉え方をしていたのです。
弱みを強みに変えるような考え方と、それを飾らずに心から納得して自分の言葉で語れる姿勢。
「もしかしたら多くの大人は自分のことを就活弱者だと言うかもしれないけど、見方を変えればそれは強みだったんだ」と彼はお酒を自分のグラスに注ぎながら嬉しそうに語っていました。
その中でも「普通の学生が経験できない経験をしてきたならこそ、他の学生が語ることのできない自分独自のストーリーと価値観で話せたんだよね。」という言葉は今でも忘れません。
その時は口にしていなかったけれども、加えて彼は理系の院生だったので1つの物事を深く研究することも経験している。
こんなにも色んなことを経験しているからこそ、その経験が価値観を広げたのだろうと思いましたし、話していてとても人間として深みのある人だなぁと感じていました。
また、就活と留学を両立して行うことも十分に可能です!以下の記事にまとめたので興味のある方はぜひご覧くださいね!
留学と就活は両立可能?〜無理のない就活計画を立てる方法とは?〜
留学で1年遅れは不利ではない:経験の中身次第でビハインドは、”チャンス”に変わる。
みなさんの中でもきっと長期留学や学生起業など、他の一般的な学生とは違う活動をしてみたいという方は多いのではないでしょうか?
その時に、もし僕と同じように「この決断をしたら後々に悪影響を及ぼすのではないかな…」と不安になっている方がいたら、その考えはなるべく捨てるようにしてみてください。
先ほどの彼のように「他の学生が経験していないことを経験している」ということは、非常に大きな差別化になりますし、何よりも自分の価値観が広がります。
就活において最も大切なことは「納得度の高いキャリア選択をすること」だと、僕は考えています。
その時に、「飲んだことのない飲み物は美味しいか美味しくないかの判断ができない」という考えをいつも例として出します。
ここで伝えたいこととしては、「やったことのないものは、それが自分に合っているものかどうかは全く分からない」ということ。
自分は日本の文化でなく海外の文化の方が合いそうだから、外資系の会社や海外現地の会社に入った方がいいのでは?とたとえ思ったとしても、実際に自分がその環境に合うか合わないかは働いてみないと分かりません。
それと同じように、まずはどんなことも自分で体験してみないことには深く感じることは難しいものです。
留学に行ってみて「あ、オレやっぱり海外の人とコミュニケーション取ることにそんなに興味を感じないや」というのであれば、それはそれで大きな気づきとなります。
反対に「私、こういう環境だとものすごくのびのびとしていられる!」というように感じられたなら、似たような社風の企業を見つけることを意識した状態で就活に臨むことができるので、その点かなり進めやすくなります。
外資系と日系の違いはこちらの記事もご覧ください。
日本はまだまだ画一的な考え方をする人が多いので、人と違う行動や選択を取ろうとすると、僕のように一瞬怯んでしまうこともあると思います。
ただ、経験してきた本人だからこそ語れることができるのですが、「リスクがほぼ無いような学生時代の内に挑戦したいことは全て挑戦し切った方がいい」です。
また、幸いなことに、2018年現在時点は売り手市場であることに加え、世論的にはダイバーシティや通年採用、複業推進への追い風が強まってきているので5〜10年前に比べるとかなり採用に関しての凝り固まった考え方は日本全体で変わってきていると見ることができます。
(ついこの前のことですが、就活ルールの廃止も決定しましたね。)
これはつまり「特定の時期から一斉に面接をスタートさせる必要性が企業側にとってなくなった」ということでもありますから、その分自由に採用ができるようになっていきます。
もちろん最初の数年は企業側も周りの企業がどう動くかなどの腹の探り合いがされるとも思われるので、ある程度は今まで通りで進むことはあるかもしれませんが、大手企業も通年採用に乗り出しているところもいくつかあるので、おそらく時間の問題でしょう。
明らかに早く自社にとって優秀な学生にアプローチできた方が有利ですからね。
反面で、学生はその分として大学1〜2年の早い段階から自分のキャリアについて考えて動くことが求められます。ただ、留学や起業を考えているような人にとってこの状況は非常にプラスの要素となります。
「何も行動をとらないで遊んで3年生や4年生まで過ごしてしまった」という人は今後かなり就活は苦戦するかと思われますが、そうでなく積極的に活動をする学生は彼らと経験面というところで大きく差をつけることができるのが1つ。
もう1つは、今まで学部4年でストレートに卒業をしようと考えていた学生にとっての最大のデメリットであった「留学から帰ってくる時期のせいで選考や企業説明会などに応募できない」というものが解消されていくことが大きなメリットとなります。
そのため、学生時代に様々なチャレンジをしたいという人がもしいるならば、思う存分自分だけの経験を積んでもらえればそれが一番納得度も高く且つ就活にもプラスに働くのではないかなと思われます。
事実、留学経験をした人は就活でエントリーシートや履歴書でも内容に困らないと言われています。詳しくはこちらの記事にまとめたのでご覧ください。
【留学経験者必見】留学経験どうアピールする?留学経験をESに活かす方法10選
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留学で1年遅れは不利ではない:まとめ
一見ビハインドに見える休学や留年。
でも、そんな他の人があえて選ばない道を選んだからこそ他の人には語れないものができますし、それを評価してくれる企業は思っているよりも多いです。
人生は一度きりなので、周りの顔色を伺い過ぎずに納得度高く、自分の生きたいように生きて、働きたいように働けるようキャリア選択できることを願っております。
休学や留学で留年していることが不安な場合は先輩の就活生も使った就活サービスを利用して留年に寛容な企業を紹介してもらうことも重要です。
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